引き続き「ヴァシリーサ カーム オードパルファム」についてプランナーの寺井にさんに語ってもらいました。Vol.1はこちら
しなやかさを表現した越前織のネームタグ
―今回ラベルで採用した越前織のネームタグについて教えてください。
香り立ちと同様に、プロダクトの細部まで丁寧に作り上げたいと思いました。越前織のネームタグに決まる前に、皮やラバーバンド、金属プレートなどさまざまなアイディアがありましたが、カームを通じて伝えたいことは”しなやかさ”。今回のビジュアルのような風にまとう感じを伝えたかったので織ネームにしました。
この織ネームは福井県丸岡町の伝統工芸品である越前織を採用しています。ひとつひとつ手織りで作っているのでボトルを持ったときこのネームタグの質感を感じていただけると嬉しいです。
▲ネームタグの質感や色味も熟考した
開けるときのわくわく感を大切に
―パッケージに特徴的な模様が施されてますね。
これまでのヴァシリーサブランドの商品ではパッケージの内側に装飾を施したものはほとんどありませんでした。まず蓋の裏側にクロノスノートの香りピラミッドを掲載しています。初めて使っていただくときに香りをお試しになりながら、「この香りはカシスかな、、?」などパッケージと付け合わせながら香りを楽しんでいただけます。
また商品のまわりにはそれぞれの香りを表現するテクスチャを入れています。ご購入されたときだけではなく、いざ商品を開けるときのわくわく感を最大限に感じてほしいと思い工夫しました。
▲クロノスノートの香りの説明と、それぞれの香りを表現したパッケージ内側のデザイン
多様な香りを楽しんでもらえたら
―このフレグランスはどういう方に使ってほしいですか?
好みのフレグランスを探している方にはもちろん、すでにお気に入りのフレグランスがある方にもぜひ使ってほしいと考えています。いまお使いのフレグランスの系統から少しだけはみ出すような、ひと捻りある香りに触れることで、その先に広がる、香りの幅を感じていただき楽しんでいただきたいです。
そして個人的には、コンセプトにあるようにこのフレグランスで自分の芯を持ったうえで、周りにも目を向けられるような、そんなしなやかな気持ちになっていただけると嬉しいです。
ここがゴールではなく、カームを通り道にして今よりもっと多様な香りを楽しむ方が増えたらとても嬉しいです。