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編集部コラム

香水のトップノート・ミドルノート・ラストノートとは?香りの変化を楽しもう

香水には、トップノート、ミドルノート、ラストノートの3段階があり、時間の経過とともに香りが変化していきます。それぞれのノートにはどのような特徴があるのかを見ていきましょう。

香水は、付けた瞬間の香りだけでなく、時間や体温によって異なる香りを楽しめます。

また、香りの種類によっても印象が変化するため、香水を選ぶ際は香りの繊細な変化を意識することが重要です。

そこで今回は、香りの変化や香水を選ぶ際のポイントなどをご紹介します。

1.香水のトップノート・ミドルノート・ラストノートとは?

香水は時間とともに香りが変化していき、多様で繊細な香りを楽しめるのが魅力の1つです。

香水の香りの変化は、トップノート・ミドルノート・ラストノートの3段階で表現されることが多いです。
今回は香水選びにも役立つ、3段階の香りの変化についてご紹介します。

2.香水の香りは一般的に3段階で表現されることが多い

香水は通常、複数の原料を組み合わせて作られているため、それらの香りは時間の経過とともに変化していきます。
一般的に、香水の香りの変化は「香りのピラミッド」と呼ばれる次の3段階で表現されることが多いです。

・トップノート
・ミドルノート
・ラストノート

揮発する速さに応じて、トップノート・ミドルノート・ラストノートの3段階に分かれています。
まずは、それぞれのノートの特徴についてご紹介します。

なお今回は、3段階の香りの変化についてご紹介しますが、もっと複雑に香りが変化する香水や、「シングルノート」と呼ばれる香りの変化が少ない香水もあるということもぜひ覚えておいてください。

2.1. トップノート

トップノートは香水を肌に付けてから最初に感じる香りで、香水の第一印象を決める役割を担います。

3つのノートのなかでは最も揮発性が高く、付けてから約5〜30分程度と持続時間は比較的短めです。

トップノートに使われる香料は、次のような爽やかで軽い香りのものが多いです。

・シトラス:オレンジ・ベルガモット・レモンなど
・ハーバル:ラベンダー・ミント・ローズマリーなど
・フルーティ:ピーチ・アップルなど

2.2. ミドルノート

ミドルノートとは香水本来の香りで、付けてから約30分〜2時間後に香ります。
揮発速度はトップノートに比べてゆるやかで、香りを長く楽しめます。

香りの中心に位置し、香水の特徴を最も表す重要なノートです。
人と会うときにちょうどミドルノートが香り始めるよう、香水をつけるタイミングを調整するとよいでしょう。

香水の中心部分であるミドルノートは、海外では「ハートノート」と呼ばれることもあり、香料としては主に次のようなものが使われることが多いです。

・フローラル:ローズ・ジャスミン・ミュゲ(スズラン)など
・スパイシー:シナモン・ジンジャー・カルダモンなど

2.3. ラストノート

ラストノートは、つけてから約2時間後〜消えるまでの香りのこと。
揮発性が低いため香りが最も長く持続し、香水の最終的な印象を決めるノートです。
別名「ベースノート」とも呼ばれます。

気温が高い場所や、体温が高い方が使用した場合、香水の成分が早く揮発する分ラストノートが強調されやすくなります。また、本人の体臭にも影響されやすいのが特徴です。
そのため、同じ香水でも気候や使い方によって、ラストノートの感じ方が変わることもあります。

ラストノートには、次のような重厚で深みのある香りの香料がよく使われます。

・ウッディ:サンダルウッド・シダーウッドなど
・オリエンタル:バニラ・ムスクなど

3.香水を選ぶ際のポイント

ここまで、トップノート・ミドルノート・ラストノートの香りの3段階について解説してきました。

ここからは香りの3段階を理解したうえで、香水選びに役立つ3つのポイントについてご紹介します。

3.1. トップノートからどう変化していくかチェックする

香水を選ぶときは、第一印象を決めるトップノートから、その後のミドルノート、ラストノートまで香りがどう変化していくのかをテスターでチェックするのがおすすめです。

トップノートの印象だけで決めると、「時間が経ったらあまり好みの香りでなかった」と失敗してしまうかもしれません。

テスターで試すときは、できるだけ自分の肌に乗せた状態で香りの変化を確認するとよいでしょう。

インターネットで購入するときも、トップノート・ミドルノート・ラストノートをそれぞれチェックして買うのがおすすめです。

3.2. 持続時間を考慮する

香水は、香料の濃度が高い順に「パルファン」「オードパルファン」「オードトワレ」「オーデコロン」の4種類に分けられ、それぞれ香りの持続時間も異なります。

最も濃度が高い「パルファン」は持続時間も長いので、より長く香りを楽しみたい人に向いています。
反対に、4種類のなかで最も濃度の低い「オーデコロン」は持続時間も短めで、強い香りが苦手な方や、ふんわり香らせたい方におすすめです。

それぞれの特徴を下記にまとめたので、ぜひ香水選びの参考にしてください。

種類 持続時間 こんな方・シーンにおすすめ
パルファン 5〜7時間 フォーマルな場に。
オードパルファン 5時間前後 カジュアル〜フォーマルまで幅広く。
オードトワレ 3〜4時間 普段使いに。初心者の方に。
オーデコロン 1〜2時間 リフレッシュに。強い香りが苦手な方に。

>>香水の持続時間はどれくらい?種類ごとの持続時間や長持ちさせるコツ

3.3. 香調で選ぶ

「香調」と呼ばれる香りのタイプで選ぶのもおすすめです。
香りの種類はとてもさまざまで、分類の仕方もメーカーなどによって異なります。
今回は、最もシンプルな4分類の香調をご紹介します。
なお、日本のフレグランス市場では、多くの香水が「フレッシュ」か「フローラル」に分類されます。

3.3.1. フレッシュ

フレッシュは、気分の高揚を表すような爽やかで軽い香り。
多くの方から好まれやすい香りで、初めて香水を使う方にもおすすめです。

レモンやオレンジなどの柑橘系の香りが代表的です。

3.3.2 フローラル

フローラルは、花の香料を使用した華やかな香りです。
花を思わせるような香りも、フローラルタイプに分類されます。
日常使いにはもちろん、パーティーやデートなどの特別なシーンにもぴったりです。

なかでもローズ・ジャスミン・ミュゲは、三大フローラルと呼ばれています。

3.3.3 オリエンタル

オリエンタル(中近東)のエキゾチックで官能的な香りが特徴です。
アクセントがあるスパイシーな香りや重厚な甘い香り、動物性香料の独特な香りなどがオリエンタルに分類されます。

オリエンタルの香水には、シナモンやバニラ、ムスクなどがあります。

3.3.4 ウッディ

ウッディは樹木の落ち着いた香りで、温かみを感じられます。
ユニセックスの香水として人気が高いのも特徴です。

シダーウッドやサンダルウッド、パチュリなどが代表的。

4.ノートの変化で香水を楽しもう

香水はトップノート・ミドルノート・ラストノートと香りの変化を楽しめるのが魅力的です。
多様で繊細な香りの変化を、ぜひ楽しんでください。

フィッツオンラインストアでは、普段使いしやすいオードトワレやオードパルファムを中心に、さまざまな種類の香水を取り扱っています。

さまざまなブランドを取り扱っているため、お気に入りの香水がきっと見つかるはず。
商品ページにはトップノート・ミドルノート・ラストノートの記載もあるので、ぜひ香水選びの参考にしてくださいね。

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