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編集部コラム

世の中の課題を香りの力で解決する。オン・オフ切り替えの新習慣ブランド開発秘話。

フィッツコンディショニングは、“TAKE YOU TO THE BEST CONDITION”というコンセプトのもと、フィッツコーポレーションが開発した機能性香料を使用し、オン・オフの切り替えをするという新習慣アイテム。

 

今回は、製品の企画・開発者込戸と、このフィッツコンディショニングの監修者である古賀良彦先生(杏林大学医学部精神神経科学教室名誉教授・医学博士)にインタビューし、フィッツコンディショニング フレグランススプレーの開発に至った背景や製品化に至るまでの様々なエピソードを語っていただいた。

※機能性香料:(株)フィッツコーポレーションが独自の研究開発により実証テストを行った機能性を併せ持った香料のこと

開発のきっかけは、リモートワーク時の悩みから

ー本製品の開発に至った背景、きっかけなどを教えてください。

込戸)もともとフィッツコーポレーションは香りを通じて、生活をより豊かにするための“嗜好品として”の製品開発や使用シーンの提案をしてきたのですが、数年前から社内で香りに機能を持たせて実用的な使い方ができないか、という発想がうまれていました。

それを実現したのが2018年1月に立ち上げた「フィッツスポーツ」です。

私たちは以前からスポーツ選手の方々との交流がありましたので、機能を持たせた香りでスポーツ時のコンディションを整え、パフォーマンスを上げることが出来ないかと考え、そこから4年間かけて香りの研究開発と、セントテーピングという剤形を開発しました。

この香りは、まずはスポーツシーンで活用していただくために、鼻腔拡張テープという形で発売していたのですが、実はこの時から、「ほかの形状なら、スポーツ以外のシーンでももっと活用できるのではないか」というお声をたくさんいただいておりました。

 

そんな中、昨年の新型コロナウイルスによる社会情勢の変化の中で、私自身もリモートワーク(在宅ワーク)になり、そこで想像以上にオン・オフの切り替えが難しいことを経験して・・・この辛い状態から脱する方法と機能性香料が紐づいたのです。

 

ー開発のきっかけはご自身のリモートワークの悩みからだったのですね。具体的にはどのような悩みだったのでしょうか。

込戸)弊社では、昨年3月から感染防止対策としてリモートワークがスタートしたのですが、私の場合、仕事をする場所と生活する場所が同空間でしたので、同じ場所で瞬時に仕事モードに切り替える、もしくは休憩などへの切り替えなどの、オン・オフの切り替えがとても大変でした。

 

古賀先生)リモートワークでは、自由に時間を使えたり、通勤がなくなったことなどによるメリットを感じている方がほとんどですが、一方、生活のリズムが崩れた、オン・オフの切り替えがうまくいかなくなったという訴えも、多くあります。この切り替えがうまくいかないと、意欲の低下に繋がり、仕事がはかどらない原因に繋がってしまいます。また、リラックスする時間が不足したり、睡眠が十分にとれないなど、日常生活に広い範囲で影響がでることも少なくありません。

 

込戸)そうですね。これまでを振り返ってみると、朝起きて顔を洗い朝食をとり、歯を磨いて電車に乗って出勤する、というステップで、時間をかけながら、自然にオン・オフの切り替えが出来ていたのではないかと感じます。また仕事中では、仕事の合間に誰かと会話ができたり、会議室と自席との移動がちょっとした息抜きの時間にもなっていたと思います。今は、同じ空間の中でオン・オフの切り替えをしなければいけないので、”瞬間的”な気持ちの切り替えを機能性香料で実現してみようと思い、すぐに開発に取り組みました。

オン・オフの切り替えに悩んでいる人は多い

ー調査でもオン・オフの切り替えに悩む方がとても多いという結果が出ておりますね。

込戸)はい、週一回以上在宅ワークをしている方500人に調査をした結果、72.8%が在宅勤務の日のオン・オフの切り替えに悩んでいるという結果がでています。また、在宅勤務の日のオン・オフの切り替えに悩みを抱えている方のうち、約9割近くの方が何らかの対策を行っているのですが、その対策が自分に合っているかわからない、もっといい方法を知りたいという方が、大多数の84.8%という結果も出ています。

※調査委託先:株式会社ネオマーケティング

この調査結果からも、私自身と同じような悩みを抱えている方がたくさんいらっしゃること、そしてニューノーマルな生活への急速な移行、働き方の多様化の促進が進む中で、手軽にオン・オフの切り替えができるアイテムは必要不可欠だと考えました。

 

古賀先生)皆さまがおこなっているオン・オフの切り替え対策は様々ですが、知覚や聴覚に比べ、嗅覚情報は、脳の情緒や記憶、そして本能に関わる部位に比較的ダイレクトにアプローチして、気持ちを強く変化させる力があります。そのため、「フィッツスポーツ」の香料をオン・オフの切り替えアイテムに活用するのはとても良いと思いました。

 

脳と香りの関係性

ー脳に香りでアプローチをすることで、脳の働きに大きく影響するのですね。もともとこの「フィッツスポーツ」の香りは、どのようなところにこだわって開発されたのでしょうか。

込戸)フィッツスポーツとして企画していた当時は、香りの開発にすごく苦労をしました。100種近くの候補の中から試作を繰り返しスクリーニングをして、27点まで絞り込んで開発を続けました。こうして香りが生み出された後も、総勢200名の方にご協力いただき、パフォーマンステストや官能試験・脳の検査を実施し、製品が完成しました。

 

古賀先生)開発した香りを用いたパフォーマンステストでは、座位体前屈測定の場合、無香料と比較して柔軟性を向上させること、エアロバイク走行距離測定では、無香料と比較して持久力をアップさせるという結果がみられ、多くのスポーツシーンで、パフォーマンスを向上させる可能性があることがわかりました。香りの効果は、言葉で表現するのが難しいのですが、それをこのように数値として実証したことは大きな成果だと思います。

 

“一つの空間“で“瞬間的”にオン・オフの切り替えができるスプレー開発

込戸)今回は、このスポーツという過酷な環境でパフォーマンステストに使用した香りを、“切り替え”というところに重点を置き、開発に励みました。

 

ーオン・オフの切り替えにフォーカスした結果、スプレーの開発に至ったとのことですがそれはなぜでしょうか。

 

込戸)オン・オフの切り替えということを実現するために、一番重要視したのは、“一つの空間“で“瞬間的”にオン・オフの切り替えができるかということでした。そのためには、「瞬間的に広がる香りの“心地よい強さ(キレの良さ)”」と「残香性の低さ」の実現が必須でした。ある程度香りを強くすると、それに比例して残香性は高くなるので、ここは本当に苦労し、試作を何度も繰り返しましたね。

また、オン・オフの切り替えを日常生活の中で当たり前にしていただくためにも、手軽さにもこだわりました。

 

古賀先生)オン・オフの切り替えを習慣化して、積極的におこなうことはとても大切です。

毎日の生活の中で常にベストなコンディションを保つには、集中とリラックスをその時々の状況に合わせて切り替える必要があります。その切り替えを上手におこなうために、脳に作用することによって、気持ちやパフォーマンスに強い効果を与える香りを利用することは、とても良い方法だと思います。

例えば、仕事中に集中力が低下しそうな場面では、エクストラフォーカスの香りを使ってみることで、気分をリフレッシュしてみたり、休憩が必要と判断した場合には、エクストラリラックスの香りを楽しむと良いと思います。利便性が高いスプレータイプは、その時々の状況の変化に応じて、さっとオン・オフを切り替えるのにも、とても役に立つと思います。

 

込戸)はい、古賀先生のおっしゃる通り、このスプレーで使用していただくことで、コンディションを整え、皆さんの自分時間を充実させていただきたいと思っています。

 

ーフィッツコーポレーションが開発した機能性香料は、オン・オフの切り替えを促し、コンディションを整えるために開発されたことがとてもよくわかりました。

込戸)完成した製品サンプルのモニターアンケートを59名に実施したのですが、オン・オフの切り替えの方法に悩んでいる方のうち、実際使用してみて、「集中できる香りと感じた」と回答された方が81.4%、「リラックスできる香りと感じた」という方が88.1%と、大変嬉しい結果が出ております。

また、94.9%の方に手軽に簡単に使えるとの回答をいただくことができ、開発当初の想いである“手軽にオン・オフの切り替えができるアイテム”を実現できたことをとても嬉しく思っております。

社内でも、今は新しい働き方改革の一環として引き続きリモートワークを推進しておりますが、社員たちも使用しております。

※調査委託先:株式会社ネオマーケティング

古賀先生)手軽さや使いやすさは、習慣にしていくためにはとても大切ですね。フィッツコンディショニングのオン・オフ切り替えメソッドで、ぜひ仕事もプライベートも充実させてください。

込戸)私達フィッツコーポレーションは、30年間香りと向き合い、世の中に香りの価値を提案してきました。そんなフィッツコーポレーションだからこそ、新たな香りの価値を提案し、個人、そして社会の課題解決を香りの力で行えることを信じています。フィッツコンディショニングを皮切りにこれからも嗜好品を超えた香りの提案を続けていきたいと思います。