香りが少しでもお家時間を豊かにしてくれたら…という想いのもとスタートしたこの企画。

「香りバトン」と題し、家でもできる香りの楽しみ方を香りのプロや開発者がリレー形式でご紹介していきます♪

特別編の今回は、食空間プロデューサーの『加東亜希子』さんが登場です！

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地球規模での未曾有の出来事に直面した2020年上半期。
思いがけない時間を与えられたことにより、仕事に対する考えかたやプライベートでの時間の過ごしかたなど、これからの人生を過ごすにあたりさまざまな変化が訪れたかたも多くいらっしゃることかと思います。
自粛期間が過ぎ、新たなニューノーマル生活としてリスタートを切るにあたり、私の場合、纏う香りを変えてみました。
といっても、変えたのは香水ではなく、より多くの時間を過ごした「家」の香りです。

昨年の日本上陸以来、「COCOLUX AUSTRALIA(ココラックス オーストラリア」のホームフレグランス。
ありがちなボトルにスティックを挿す形状でなく、天然の溶岩石を用いたロックディフューザーというあたらしいかたち。
デザインはシンプルで自然的でありながら、ハイセンスなデザインに、エストネーションの店頭で初めて見て以来、ずっと気にかけていたものでした。
創業者のメイシャ・ストリコウスキー氏が拘っているサスティナブルな製造方法にも賛同し、オーストラリアの自然の一部をお借りし、ディフューザーから大地のエナジーを感じることのできるインテリアアイテムとして、新たに我が家に迎え入れることにいたしました。

もうひとつ、このブランドを選んだ大きな理由に、コロナ渦の影響でこの春のオーストラリアへの旅行が叶わなかったことがあります。
銀婚式を迎えた記念にと初めて訪れる予定にしていたオーストラリア。
昨年から半年以上をかけ互いの仕事を調整し、冬休みもセーブし、準備を万端にしていたのですが、こればかりはどうしようもありませんでした。
この期間、与えられた時間を夫婦ゆっくりと過ごすことが出来て穏やかな記念日となりましたが、やはりいつかは行ってみたいね、といまでも話しています。
このディフューザーを見るたびに、この期間を忘れることなく、そしていま、こうした日々を送れることに感謝する気持ちで過ごしています。

2020.7