STORY開発秘話

bgm×TAKAHIRO
スペシャルインタビュー

今回、初めて香水をプロデュースしたのは、EXILE TAKAHIROさん。そのブランド「bgm」に込められた想いや開発秘話を語っていただきました。

五感に心地よく流れるハーモニー、軽やかに優しく寄り添う香り。
音楽のように緩やかに漂うフレグランスブランド
「bgm」スペシャルインタビュー

TAKAHIROさんにとって香りの存在とはどのようなものですか? ご自身の香りをプロデュースされた今のお気持ちと併せて教えてください。

TAKAHIRO:僕は物心がつくかつかないかくらいの頃から、いい香りが大好きだったんです。子供の頃はよく、母のドレッサーに置いてある香水をこっそり試していましたね。その中からお気に入りの香りを見つけたりして。その後の学生時代から今も未来も、フレグランスは僕の毎日にとって欠かせない存在。18歳から20代前半くらいまでは1つの香りをずっと使い続けていたんですけど、年齢を重ねるにつれて、TPOを意識しながらいくつかの香りを使い分けるようになりました。足を運ぶ場所や顔を合わせる人をイメージして香りを選ぶのは、エチケットでもあると思うんです。あとは、お風呂上がりや朝起きてすぐにその時の気分に合う香りを纏うことも多いです。好きな香りに包まれるとそれだけでテンションが上がったり、リラックスできたりするんです。もはや、フレグランスという存在が僕の人生の一部になっているので、今回は自分が本当の意味で“どタイプ”な香りを作れる機会をいただいたことを嬉しく思っています。

実際に、大好きな“香り”をプロデュースしてみていかがでしたか?

TAKAHIRO:とても楽しかったです。香りは、数え切れないほどパターンがあるので、その中から自分が好きな香りを分析していって、改めて「僕はこういう香りが好きなんだ」と気づくことができたのもいい経験になりました。自分でもびっくりするくらい好きな香りに偏りがあったんですけど、それも含めて“僕らしさ”な気がしますし。そこからどんな香りを作ろうか突き詰めていって、トップノートからラストノートまで100%満足のいく香りを作ることができたと思います。1mmも妥協のないパーフェクトな香りが出来上がったので、自信を持ってお届けしたいです。

「bgm」を誕生させる上でこだわったポイントや商品に込めた想いについてお聞かせください。

TAKAHIRO:長年、歌手としてアーティスト活動をさせていただいているので音楽にまつわる意味合いをどこかに含ませられたらいいなという想いからブランド名を「bgm」にしました。BGMは喫茶店や美容室、アパレル店などシーンごとにテイストが違うのに、それぞれの空気感に溶け込んでいる。それと同じように、「bgm」が手に取ってくださる方のライフスタイルや人生観に寄り添ってくれる香りになればいいなという願いも込めています。まずは3パターン作らせていただいたので、TPOに合わせて使い分けていただければと思います。

今回プロデュースされた「041」、「003」、「087」、それぞれの香りのお気に入りのポイントを教えてください。

TAKAHIRO:まず香りの名前が「041(シー)」、「003(サン)」、「087(ハナ)」になっているのですが、たまたま海に行った時にインスピレーションを感じて思いついたんです。「bgm」というコンセプトの延長線上で香りの名前を考えようとした時、タイトルにインパクトがありすぎるよりパッと見では意味がわからない隠語っぽい方がマッチする気がしたんです。それで、語呂合わせの中に裏テーマを設けることにして。「041」は“SEA”、「003」は“SUN“、「087」はハワイ語の“オハナ”から命名しました。「041」はしっとり、「003」はさっぱり、「087」はほんのり甘めのテイストになっていますが、どれも纏う人やその人のライフスタイルに軽やかに寄り添う香りに仕上げたつもりです。僕個人としても、強く主張するよりこんな風に心地良く“感じる”香りが好きなんですよね。

3つの香りを纏うのにオススメのシーンやシチュエーションはありますか?ご自身の一番のお気に入りも教えてください。

TAKAHIRO:僕が一番愛用しているのは「041」。肌馴染みのいい香りで手首や首筋につけることが多いです。お風呂上がりや香りの霧を頭の上からふわっとまとうこともオススメ。これはシンプルに使うこともあるんですが、他の2つを纏っている日にレイヤードすることもあるかな。一旦「003」をつけて、1時間くらい経ってから「041」をつけ足して“香り変”を楽しんでいます。ちなみに「041」はちょっと鍛えた身体に纏うとフェロモンを振りまくような印象になれると思います。「003」は仕事に出かける日につけることが多いかもしれないです。これは爽やかでユニセックスでスーツにもピッタリなので、ビジネスマンの方のデイリー使いにもいいのかなって。個人的には少量を足首など目立たないところにつけるのが好きです。晴れた日は「087」を手に取りがち。これは清潔感の中にちょっと甘み漂う香りなので、バーとかナイトシーンにもオススメ。女性の場合は腰に少量忍ばせておくと、ふとした瞬間にふわっと漂ってドラマティックな気がします。あと、贅沢使いではあるんですけど、この香りを部屋の空間にもスプレーしたりするんですよね。窓を開けた時にふわっといい香りがして、新しい1日を気持ちよくスタートできるんです。ちょっと話が脱線するのですが、少し前に友人がうちに遊びにきた時、まんまと「041」の香りを気に入ってくれたんです。僕に会うなり「このいい香り、何?」と。その直後に彼が「041」を身につけて、数時間経って彼に近づいたとき、僕がつけている感じとまた違った感じのいい香りがして、「bgm」は自分色に染まる香りでもあるんだ」と気がついて。しかも、「この香りがしたら、絶対にモテる!」と思えるくらいとてもセクシーだったんですよね。皆さんにもぜひ、それぞれの“自分色“に染まっていただきたいです。

ブランドのロゴやパッケージについてのこだわりをお聞かせください。

TAKAHIRO:「bgm」という名前を思いついた時に、波形のデザインが頭の中にふっと降りてきたんです。そんなデザインのフレグランスはこれまで見たことがなかったですし、いつもレコーディングや音作りをする中で波形と向き合ってきたこともあって、ピンときたんですよね。楽曲においても1曲を通していろんな波形があるように香りにも繊細な表情がある。そんなストーリーを感じていただけるのかなと思います。ボトルは無駄を全て削ぎ落として、コルクのキャップを組み合わせたら、品良く、可愛くなって。コンパクトなサイズ感も空間に溶け込んでいいですよね。デザインがいい意味で主張しすぎていないので、インテリアとして活用していただくのもいいと思います。

音楽と香りを作る上で、共通点や違った点はありましたか?

TAKAHIRO:根本は似ているなと思いました。アップテンポなのか、バラードなのか、みたいに最初にベースとなる方向性を決めていくのは音楽も香り作りも同じで。そこから「ちょっと角を取ってほしい」とか「もう少し甘みが欲しい」とかどんどんディテールを詰めていって、納得がいくところまでとことんこだわっていく工程が両者は近かったですね。逆に違った点は、耳で楽しむか、鼻で楽しむかというところでしょうか。あと、最近よく思うんですけど、音楽がどんどん聴きやすい環境になっていますよね。今はデジタル配信やサブスクがあるので、街を歩いていても電車やバスに乗っていても、みんながそれぞれイヤホンでその時々に好きな音楽を聴いている。昔はもっと聴こうとしないと聴けなかったように思います。それと同じように、香水も持ち運びが便利になったり、シーンに合わせて使い方をアレンジできたりと進化していて。そういうところも音楽と近いのかなって。朝聴きたい曲、夜聴きたい曲があるように、香りもその時々の楽しみ方をしていただきたいです。

「bgm」を手に取られるお客様へメッセージをお願いいたします。

TAKAHIRO:いい意味で僕の存在感をあまり感じないようなプロダクトができました。いつも応援していただいているファンの皆さんのみならず、どんな年齢層やジェンダーの方にも愛していただけると思います。是非一度、お手にとっていただけると嬉しいです。